【宿泊記】ウェスティンホテル横浜のインテリアをプロ目線で解説
仕事柄、インテリアの勉強やトレンド収集をかねて、定期的にラグジュアリーホテルに宿泊したり、ラウンジやランチへ伺っています。
インテリアを見るために訪問しているといっても過言ではなので、各ホテルのインテリアについてプロ目線で感じたことをこれから少しずつブログ内でアップしていきますね。
第一弾は、直近宿泊した「ウェスティンホテル横浜」
私の誕生日という名目で家族(1歳連れ)で宿泊してきました。
ウェスティンホテル横浜概要
立地は、みなとみらい。2022年に開業。
マリオット系列の「ウェスティン」ブランドです。
港町横浜ならではの“帆船”をイメージした外観が特徴的で、「心身ともに整う滞在」をテーマに最先端のウェルネス&ラグジュアリー体験を提供しています。

インテリアデザインは和×エレガントモダン
インテリアデザインは、イギリス・ロンドンのGA Design International(別名 The G.A Group) が手がけています。
「コネクション(つながり)」をテーマに、港や自然へのリンク、木漏れ日や水の音などを取り入れた癒しの空間設計がされていました。
ウェルネスや地域・環境との調和を意識するために、日本ならではの”和”のデザインを取り入れつつ海外らしいエレガントモダンなインテリアになっている印象でした。

和を彷彿とさせる和紙の照明・格子デザインが印象的


ミラー横のガラス×真鍮のペンダントライトが目を惹きました

こちらも格子デザインとイチョウの落ち葉があしらわれた設え

カラフルな色使いと柔らかな曲線が多用された洗練された空間
格子・和紙・和柄など「和」の要素がモダンに昇華されたデザインが目を惹く共用スペース。
特に、各スペースで”格子デザイン”が用いられることで、ホテル全体のデザインの繋がり・統一感の高まりを味わえました。

和紙のアクセント壁仕上げ、間接照明、柔らかな調度品が設えられた美しい空間

サプライズなお出迎えに感動しました
(レースカーテン+ドレープシェードの組み合わせ)


横浜の町という大海原を見下ろすことができる客室は、船のキャビンのようなデザイン。
グレー・グレージュ系の淡く優しいカラースキームながらも、上質な素材で設えられた品のある大人な空間でした。
カーテン・照明関係は、IoT化されていてベッドサイドから操作可能。最新設備が室内での快適さを高めてくれます。

大胆なカーテン使いで魅せる空間づくりをされていました
レストランの内装で目を惹いたのは、”カーテン(ファブリック)”での空間演出。
写真の入口すぐの天井からつり下げられた優美なカーテンは、恐らく長さ2m以上あり目を奪われました。
奥側の食事スペースも天井からリズミカルにカーテンがつり下げられていて、ブラック基調のクールな空間ではありますが、柔らかなカーテンが空間を包み込むことで、肩肘張らずに過ごせる優しい内装に仕上がっていました。
要所要所に盆栽が飾られており(客室にも)、海外デザイナーがイメージする”日本らしさ”なのだろうなぁと印象に残っています。
まとめ:洗練された和モダン、五感に響く体験型インテリア
ウェスティンホテル横浜のインテリアは、「和」の伝統をベースにしながら、現代的でラグジュアリーな要素を織り交ぜた空間づくりが印象的でした。
格子や和紙、自然のモチーフといった日本ならではのディテールや横浜の街並みを、海外デザイナーの視点で再構築することで、どこか異国情緒すら感じられる新鮮な“和モダン”が演出されています。
さらに、空間全体のテーマ(つながり)と統一感、IoTによる快適性が相まって、ただ美しいだけではない体験価値の高いインテリアに仕上がっていました。
五感に響くデザインとはどういうものか?を実体験するには、もってこいのホテルです。
ちなみに、ウェスティンホテル横浜に限らないことではありますが、ホテルならではの”香りの空間演出”が大好きな私。
とりわけ、ウェスティンブランドの”ホワイトティーの香り”がとても私好みだなぁと嗅覚からも癒された心地よい滞在となりました。